御遠忌だより
御遠忌だより第1号
お知らせ
2024年11月13日
開山月輪大師について
開山月輪大師(俊芿律師)は、仁安元年(1166 年)8 月 10 日に、肥後国(熊本県)に生まれる。父は京師の 人、母は藤原氏。幼少より仏門に入り、始め肥後常楽寺の真俊大徳に就いて学び、後入宋し、12 年間も宋国で 学んで帰国した後、建仁寺の栄西禅師に迎えられて京都に入った。
順徳天皇の建保 6 年(1218 年)に中原(宇都宮)信房から、京都東山の聖地を附与され、律を本宗とし、天 台、真言、禅、浄土の四宗兼学の道場として泉涌寺を開創され、鎌倉時代の仏教界に一大光明が放たれた。
泉涌寺を造立するために揮毫した俊芿律師の勧縁疏は、承久元年(1219 年)10 月付のもので、後鳥羽上皇も この趣旨に賛同せられて資を寄せられ、また元仁元年(1224 年)後堀河天皇の綸旨によって官寺に列せられた。 俊芿律師の書いた勧縁疏は、その示寂の年の嘉禄 3 年(1227 年)3 月 22 日付け自筆の附法状と共に国宝に指 定されている。
俊芿律師の遺徳を偲んで応永 18 年(1411 年)10 月に後小松天皇から「大興正法国師」の号を贈られ、享保 11 年(1726 年)2 月 8 日に中御門天皇から「大円覚心照国師」の号を、更に明治 16 年(1883 年)6 月 28 日 に、明治天皇から「月輪大師」の号が贈られている。泉涌寺では毎年 5 月 8 日に開山忌として追福法会を営ん できたが開山大師 750 年の御遠忌以降、4 月 8 日に厳修している。
令和 8 年(2026 年)の開山大師 800 年の御遠忌では 5 月 1 日より 8 日まで種々の記念大法会を厳修予定して いる。
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総本山御寺泉涌寺 開山月輪大師八百年御遠忌局